ルーターの買い替えにあたり、2021年3月に発売されたばかりのTP-LinkのArcher AX73を購入。
結論から言って、大満足です。
Wi-Fiはもちろん、簡易NAS機能までAX73を使い倒した筆者が徹底レビューしたのでぜひご覧ください。
この記事を読んだらあなたもAX73が欲しくなるはず…。
※4月20日追記 TP-Link Japan公式Twitterにて本記事が紹介されました!
TP-Linkについて
TP-Linkは中国の無線LAN機器メーカーです。
ルーターのメーカーといえばバッファローやNECが有名で、TP-Linkをご存知でない方も多いかもしれません。
実はルーターの世界シェアNo.1メーカーはTP-Linkなのです。
同等の性能の他社ルーターと比較して価格が安い、つまりコスパの高さが特徴です。
中国製で不安と感じられる方もいるかもしれませんが、世界シェア1位なだけあって安定した性能を誇ります。
AX73の特徴
TP-Link初のIPv6+Wi-Fi6
AX73はTP-Link製のルーターの中で、唯一IPv6接続とWi-Fi6の機能をあわせもつルーターです。
どちらかにのみ対応しているルーターはあったのですが、両対応はありませんでした。
どちらも高速回線を実現するために外せない機能なので重要ポイントです。
「IPv6やWi-Fi 6って何?」という方のために予備知識のセクションで分かりやすく解説しています。
TP-Linkならではの簡易NAS機能
AX73ではルーターにHDDやUSBなどを接続することで簡易NAS機能を利用できます。
簡易NAS機能とは同じネットワーク内のスマホやノートパソコンから、ルーターに接続したHDDにアクセスできるというものです。
お手軽な価格帯で簡易NAS機能が利用できるルーターはTP-Link製のものぐらいで、筆者の購入の決め手となりました。
予備知識
IPv6(IPoE)とは?
IPv6とは新しいインターネット通信規格のことです。
従来までのIPv4ではIPアドレスの数が不足しており、速度の遅さが感じられることがあります。
例えるなら、IPv4は混雑している道路というイメージです。
IPv6でのみ利用できるIPoE接続により、回線速度の大幅アップが見込めます。
IPv6(IPoE)接続を利用するためには、ルーター側の対応も必要となります。
前述の通りAX73はIPv6(IPoE)接続に対応しています。
Wi-Fi 6(11ax)とは?
Wi-Fi 6とは最新のWi-Fi規格のことで、正式名称を「IEEE 802.11ax」といいます。
Wi-Fi 6は前世代のWi-Fi 5(11ac)と比べておよそ1.4倍の速度です。
速いだけでなく、混雑にも強いのでとりあえずWi-Fi 6対応の製品を選んでおけば間違いありません。
もちろんAX73はWi-Fi 6に対応しています。
AX73のスペック
無線LAN規格 | Wi-Fi6 (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax) |
速度(5GHz/2.4GHz) | 4804Mbps/574bps |
接続環境 | 3階建て(戸建て) 4LDK(マンション) |
ストリーム数 (アンテナ数) | 6 |
IPv6 | 〇 |
簡易NAS機能 | 〇 |
速さだけに着目しがちですが、ストリーム数(アンテナ数)も優秀です。
ストリーム数は多ければ多いほど速度と接続の安定性が増加します。
同価格帯の製品は4本が一般的なので、高コスパであると言えます。
同時最大接続台数が80台ということもあり、7台程度の接続では安定性は抜群でした。
AX73の実機レビュー
外観
アンテナがいっぱい立っていてかっこいいです笑。
ただ、少し大きくて置き場に困るという点はデメリットです。
設定アプリ、設定ブラウザが使いやすい
初期設定や管理を行う「Tether」アプリ、詳細設定を行うブラウザが共にとても使いやすいUIとなっています。
その証拠にアプリのレビューはバッファローやNECと比べてかなり高評価となっています。
「もう他社のルーターを使えない」と感じたほど簡単に設定ができました。
インターネット速度が約3.5倍に!
今まで使っていたルーター
現在まで使用していたルーターはNECのWG1900HPです。
過去にはAmazonランキング1位を獲得している安定したルーターで、決して性能が悪いわけではありません。
スペックの差は以下の通り。
AX73 | WG1900HP | |
---|---|---|
メーカー | TP-Link | NEC |
無線LAN規格 | Wi-Fi 6 (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax) | Wi-Fi 5 (IEEE802.11a/b/g/n/ac) |
速度(5GHz/2.4GHz) | 4804Mbps / 574Mbps | 1300Mbps / 600Mbps |
接続環境 | 3階建て(戸建て) 4LDK(マンション) | 3階建て(戸建て) 4LDK(マンション) |
ストリーム数 (アンテナ数) | 6 | 3 |
IPv6(IPoE接続) | 〇 | × |
簡易NAS機能 | 〇 | × |
WG1900HPはIPv6に対応していないため今回の計測結果の差は、純粋なルーターの差というわけではない点には注意が必要です。
速度比較の結果
接続機器はiPhone SE(第2世代)でインターネット回線の速度テストを利用して測定します。
結果は画像の通り、下り速度が350Mbpsとかなり高速になりました。
また、有線接続のPCでは560Mbpsと爆速です。
まとめ
速度、安定性、NAS機能、アプリのUIとどれをとっても最強のルーターです。
契約している光回線のスペックを最大限活かせるルーターと言えるでしょう。
一生使えるのではないかとさえ思っています笑。
これほどの性能で価格は13,000円程度と非常にコスパが高い製品となっています。
次世代のWi-Fi規格が登場するまでトップの座に座り続けそう…。
※Amazon→AX73