アメリカの大手スマートウォッチメーカーでGoogleの傘下でもあるFitbitから、最新の健康管理トラッカー「Fitbit Charge 5」が発売されています。
機能の紹介や各種測定機能の精度検証など、誰よりも詳しく徹底レビューしたのでぜひ最後までご覧ください!
Fitbit Charge 5の特徴
Fitbit最先端の健康管理トラッカー
Fitbitの公式ホームページには「健康管理が最優先」と書かれています。そんなFitbit製品の中でもFitbit Charge 5は特に健康管理機能に特化したスマートウォッチと言えるでしょう。
そんなヘルスケア機能については次項で詳しく解説しています。
SuicaやFitbit Payの電子マネー機能を搭載
Fitbit Charge 5はSuicaとFitbit Payという電子マネー機能を搭載しています。
Suicaは改札や「交通系ICカード」というような表記のあるお店で、
Fitbit Payは「Visaのタッチ決済」に対応しているお店で利用することができます。
ちなみにSuicaの利用エリアは東日本というイメージがあるかもしれませんが、西日本でも利用可能なので安心です。
こちらも詳しくは次項で解説しています。
スペック表
カラー | ブラック、スチールブルー、ルナホワイトの3色+替えベルト多数 |
システム要件 | Android 8.0以上 iOS 12.2以上 |
ディスプレイ | AMOLEDディスプレイ |
センサー | 3 軸加速度計、赤外線センサー、温度センサー、振動モーター、環境光センサー、NFC 、多目的電気センサー |
GPS | GPS、GLONASS |
バッテリー持ち | 最大7日間 |
重さ | 28.7g |
防水 | 50m防水 |
接続 | Bluetooth |
機能の紹介
通知を確認
スマートウォッチの超基本的な通知機能。もちろんFitbit Carge 5でもLINEやメールなどの通知の内容を確認できます。
LINE、Gmail、Outlookなど主要なアプリはアイコンも表示されます。(アイコンが表示されないアプリの方がまれかも。)
Andoroidではクイック返信機能にも対応しており、あらかじめ設定した定型文や絵文字をFitbit Charge 5から返信することが可能です。
残念ながらiPhoneではクイック返信機能を利用することができません。
また、電話やLINE電話がかかってきたときにも表示され、電話に出るか切るかをFitbit Charge 5で操作することができます。ただし、 Fitbit Charge 5で通話することはできません。
Suica&Fitbit Payを利用してみる
Fitbit Charge 5では前述の通り、SuicaやFitbit Payで支払いを行うことができます。
Suicaの登録・チャージはFitbitアプリ内のプロフィール→Charge 5→ウォレットからGoogle Payで行うことができます。
ただ、注意事項として定期券を購入することはできません。
Fitbit Payはあらかじめクレジットカードか銀行口座(デビットカード)を紐づけておき、設定した方法で決済or引き落としされるというもの。
「Visaのタッチ決済」に対応しているお店で利用することができます。
日本ではクレジットカードの登録には対応しておらず、PayPay銀行かソニー銀行のみ対応しています。
こちらもSuicaと同じくウォレット内からデビットカードを登録することで利用できます。
冒頭の画像の通り買い物が超らくちんです!
ワークアウト機能
20種類のエクササイズモードにVO2 max測定にも対応しています。
GPSと連携させた各種測定も可能です。
対応していない機能
- 音楽再生の操作
- 天気の表示
- デバイスを探す etc.
スマートウォッチに上記のような機能を求めているかたは購入を慎重になられた方がよいでしょう。
ヘルスケア機能
Fitbit Charge 5の主なヘルスケア機能は次の通りです。
- 睡眠モニタリング
- 皮膚電気活動(EDA)測定機能
- 心拍数モニタリング
- 血中酸素ウェルネス(SpO2)モニタリング
- ストレス管理
- Fitbit Premium
健康管理機能が売りだと公言している通り、ヘルスケア機能に死角はありません。完ぺきと言って良いでしょう。
睡眠トラッキングがすごい
特に睡眠トラッキングはとても詳細に分析してくれて、他社のスマートウォッチよりも明らかに優れています。
睡眠時間、深さ、心拍数、血中酸素、寝返りなどの情報から睡眠の質をスコア化してくれます。
筆者は深い睡眠が短く、なかなか疲れが取れないという悩みがあるので、Fitbit Charge 5を活用して睡眠の質を改善していきたいと考えています。
皮膚電気活動スキャンとは?
皮膚の発汗量の電気量の変化を感知することにより、ストレスの原因に対する身体の反応の分析やストレス管理を行えるというもの。
画像のように3分間本体の側面を持ち、安静にして測定することができます。
3分間側面を持ち続けるのはなかなかつらいですが、毎日トイレの際などに測定してみても良いかもしれません。
心拍計の精度をチェック
Fitbit Charge 5の心拍計の精度を検証してみます。
検証には医療機器認証品のパルスオキシメーターを用います。病院で指にはさむアレです。
反応速度の違いはあるものの、パルスオキシメーターの値とほぼ同じ値を常に示しており、精度はとても高いと言えるでしょう。
さすが健康管理機能に自信のあるFitbitです。
血中酸素濃度計(SpO2)について
Fitbit Charge 5は血中酸素濃度(SpO2)測定機能がありますが、睡眠時のみとなっています。
睡眠時無呼吸症候群のチェックには使えそうです。
日中の活動時も自分の好きなタイミングで測定できる機能があればなお良かったのですが…。
血中酸素濃度計については少々マイナスポイントです。
実は心電図機能も搭載している
Fitbit Charge 5には心電図センサーが搭載されていますが、現時点では日本では利用することができません。
医療機器認証に時間がかかっていることが原因と思われます。
30の国や地域(執筆時点)では利用できるようなのですが…。気長に待ちましょう。
Fitbit Premiumって?
Fitbit PremiumとはFitbitユーザー向けの有料プランのことで、健康状態のより詳細な分析が可能になります。
実機レビュー
外観
本体はおそらく塗装が施された樹脂製、両サイドには皮膚電気活動(EDA)測定用の金属部分があり、ベルトはシリコン製。
ディスプレイはAMOLEDディスプレイですが、意外とベゼルが太く、画面占有率は良いとは言えません。
充電は着脱が簡単なマグネット式。
急速充電には対応しておらず、フル充電には1~2時間かかります。
重量はベルト込みで28.7gと、高機能な割にかなり軽量です。
軽い付け心地と機能性を両立したちょうどいいスマートウォッチと言えるでしょう。
またベルトは純正、非純正問わず多数販売されているので好みに合わせてバンドを付け替えることもできます。
正直なところ筆者はデフォルトのシリコン製ベルトは「ダサい」と感じました。
文字盤(ウォッチフェイス)
ウォッチフェイスの種類は23種類と正直少なく、上の画像にあるものがすべてです。(執筆時点)
デザイン、フォント、色合いなどが似通ったものが多くあまりおしゃれと思えるウォッチフェイスはありませんでした。
UI(ユーザーインターフェース)の使いやすさ
上から下へのスワイプで設定やおやすみモード、下から上へのスワイプで日時や現在の健康状態を確認することができます。
左右のスワイプで通知やエクササイズなどあらかじめ設定したアプリを表示することができます。
まず反応速度が少し遅く感じます。「画面が指についてこない」という印象です。
もちろん過去の安物スマホのようなものではなく、あくまで他の最新スマートウォッチに比べてという意味で、いら立ちを感じるほどではありません。
また、ベゼルが太いことで操作可能範囲が小さいことや、視認性が悪い点もUIに影響しています。
実際のバッテリー持ち
Fitbit Charge 5のバッテリー持ちは最大7日間とされています。実際にはどうなのでしょうか?
バッテリー消費量は1日で 10%~15% ほど。
フル充電から充電がなくなるまではちょうど7日間でした(残り6%)。
「最大7日間」は嘘偽りない表記ですね。
iPhoneとの相性は?
スマートウォッチの中には、iPhoneとペアリングした際にはすべての機能を十分に利用できないものもあります。
Fitbit Charge 5はそもそもの機能が少ないということもあり、ほとんどの機能をPhone接続時でも利用することができます。
唯一、メッセージのクイック返信が利用できないのは残念なポイントです。
こんな人におすすめ
Fitbit Charge 5は次のような人におすすめです。
- スマートウォッチにはとにかく健康管理機能を求めている
- スマートウォッチでスマートに支払いを行いたい
反対に、次のような人にはあまりおすすめできません。
- スマートウォッチに多機能性を求めている
- ちょっとデザインが…
Fitbit Charge 5の実機レビューいかがでしたでしょうか。
不満が残る点はあるものの、やはりヘルスケア機能は他社よりも一歩抜きん出ています。
ヘルスケア重視の方におすすめです!