HUAWEI Band 6の実機レビュー|常時SpO2測定の最強コスパ

最新モデルHUAWEI Band 7が発売されました。

詳しくは以下の記事から!

新モデル

大人気スマートウォッチメーカー「HUAWEI」から新たに発売されたエントリーモデルスマートウォッチ「HUAWEI Band 7」。 高機能でありながらお手ごろな価格とコスパ最強スマートウォッチです。 この記事ではそんなHUAWEI Band[…]

huwei band 7

HUAWEIからHUAWEI Bandシリーズの最新型「HUAWEI Band 6」がされ発売されました。(日本では5月10日発売)

前シリーズとは比べ物にならないほど性能アップしており、上位モデルHUAWEI Watch FITと同等の機能、スペックとなっています。

それでいて1万円を下回っており、間違いなく2021年コストパフォーマンス最強のスマートウォッチとなるでしょう。

各種測定機能の精度検証など、誰よりも詳しく徹底レビューしたのでぜひ最後までご覧ください!

HUAWEI Band 6の特徴

ディスプレイが有機EL、サイズは約1.5倍に

HUAWEI Band 6のディスプレイサイズ
Photo By:HUAWEI

ディスプレイがTFT液晶から有機ELへとアップグレードされました。

ディスプレイサイズは前作よりも横に大きくなり、約1.5倍の1.47インチ(194×368ピクセル)となっています。

横幅が大きくなったという点がポイントで、文字の見づらさなどが解消されています。

前作のHUAWEI Band 4はその名の通り「バンド」という大きさですが、HUAWEI Band 6は「バンド」というよりも「時計」という大きさです。

HUAWEI WATCH FITによりも一回り程度小さい感じです。

SpO2の24時間計測

SpO2の常時測定
Photo By:HUAWEI

SpO2とは酸素飽和度、超簡単に説明すると血液中の酸素の量(ヘモグロビンが酸素と結合している割合)のことで、HUAWEI Band 6に測定機能が搭載されています。

SpO2によって心臓や肺の健康状態をチェックすることができ、新型コロナウイルス感染者の状態把握にも用いられています。(医療用のパルスオキシメーターを用いたもの)

もちろんHUAWEI Band 6のSpO2測定機能はもちろん医療用ではないため、参考程度にとどめるべきですが、このご時世に非常に心強い機能です。

また特筆すべきは24時間の常時測定が可能だという点です。

認定医療機器のパルスオキシメーターを利用して精度もチェックしたのでぜひ最後までご覧ください。

機能の紹介

HUAWEI Band 6の機能
Photo By:HUAWEI
通知電話、LINE、メールなど
メッセージの返信×-
ヘルスケア睡眠トラッキング、心拍数、SpO2(常時)、生理周期、ストレスモニタリング
エクササイズ歩数計、96種類の運動計測
電子マネー×-
音楽再生の操作Androidのみ
天気の表示スマホとのペアリング時
リモートシャッターAndroidのみ
その他-ストップウォッチ、タイマー、アラーム、懐中電灯、デバイスを探す

やはり目玉機能は血中酸素濃度(SpO2)の常時測定機能です。

血中酸素レベルが一定を下回るとアラートにより知らせてくれます。

ただ通常SpO2を測定する際には腕を静止させるため、常時測定の精度はいまいちといったところです。

後述の実機レビューで測定精度の検証もしています。

通知を確認

huawei band 6の通知

スマートウォッチでLINEやメールなどの通知の内容を確認できます。

LINEやGmailといった有名どころのアプリはアイコンも表示されます。

ディスプレイサイズが大きいため、視認性にも優れていますね。

しかし、スマートウォッチからメッセージを返信することはできません

ヘルスケア機能

huawei band 6のヘルスケア機能

心拍数、ストレスレベル、睡眠トラッキングに加えて、血中酸素濃度の24時間モニタリングも可能です。

心拍数はリアルタイムでモニタリングされており、異常があった場合にはアラートで知らせてくれるので安心です。

睡眠モニタリングでは睡眠時間、睡眠の深さ、呼吸の質を記録してくれて睡眠の質の向上につながります。

わかりやすいグラフで睡眠の深さが一目でわかります

血中酸素濃度モニタリングの精度については後で詳しく解説します。

96種類のワークアウトモード

HUAWEI Band 6のワークアウト
Photo By:HUAWEI

ワークアウトモードは96種類と、前シリーズの9種類から大幅アップとなっています。

なんとHUAWEI WATCH FITやHUAWEI WATCH GT 2と同じ数のワークアウトモードを利用することができます。

トレーニング効果を最大限発揮させたい方には嬉しい機能です。

ただHUAWEI WATCH FITとは異なり、GPSとフィットネス動画が搭載されていない点には注意が必要です。

Bluetooth切断時の通知機能

huawei band 6のBluetooth接続切れ通知

スマホとHUAWEI Band 6の接続が切れた際に、画像のような表示とバイブレーションよって知らせてくれます。

スマホをうっかり落としてしまったときや、スマホを持ち忘れて出かけてしまったときなどに重宝する機能です。

その他機能

その他の機能も軽くご紹介します。

天気、音楽再生操作、アラーム、ストップウォッチ、タイマー、カメラのリモートシャッター、デバイスを探す、懐中電灯です。

タイマーは「1・3・5・10・15・30分、1・2時間」の固定制。

「カスタム」という項目から「00時間20分00秒」というように、時→分→秒と順に設定できますが、タイマーの作動までに複数ステップかかるため、あまり便利ではありません。

また懐中電灯機能は夜中にトイレに行くときなどに意外と便利です。

対応していない機能

以下の機能には対応していないので注意してください。

  • メッセージの返信
  • GPS
  • 電子マネー機能

スペック詳細

発売日2021年5月10日
OS-
システム要件Android 6.0 以降
iOS 9.0 以降
ディスプレイ1.47インチ有機ELディスプレイ
センサー6軸加速度センサー
赤外線センサー
光学心拍センサー
血中酸素濃度センサー
GPS-
バッテリー持ち約14日間
重さ18g
防水50m防水
接続Bluetooth 5.0

約14日間というバッテリー持ちに加えて、5分間の充電で2日間の使用が可能と急速充電にも対応しています。

バッテリー持ちに死角はありません。Apple Watchユーザーには驚きでしょう。

実機レビュー

外観

huawei band 6の外観

横から見るとディスプレイが曲面を描いており、画面が美しく見え(るような気がし)ます。

本体ケースの素材はポリマーですが、光沢のある塗装が施されており高級感のある見た目です。

遠目にはアルミニウムにも見え、安っぽさは全く感じません

ベルトの材質は肌触りの良いシリコンです。留め具部分はピンバックルで、本体とは異なりプラスチック感が否めません。

huawei band 6の充電ケーブル

充電は着脱が簡単なマグネット式で、5分の充電で2日間使用可能と急速充電にも対応しています。

なおフル充電には約65分かかります。

huawei band 6の重量

重量はベルト込みで29.2gとかなり軽量です。

付け心地と画面の見易さを両立したちょうどいいスマートウォッチと言えるでしょう。

文字盤(ウォッチフェイス)

huawei band 6のウォッチフェイス

「HUAWEIヘルスケア」アプリから、100種類もの文字盤を自由に選択することができます(2021年5月執筆時点)。

ただ、ビジネスシーンでも使用できるようなクラシックな文字盤はあまりありませんでした。

ベルトもシリコン製のためビジネスシーンでの使用は難しいかもしれません。

UI(ユーザーインターフェース)の使いやすさ

huawei band 6の操作

画面上部からした方向にスワイプして設定メニュー、画面下部から上方向にスワイプして通知センターを表示できます。

1アクションで通知を確認できるのがとても便利です。

huawei band 6の操作

また横スワイプで、天気や音楽操作などあらかじめ設定したメニューを表示できます。

表示項目は「HUAWEIヘルスケア」アプリから自由にカスタマイズが可能です。

huawei band 6のアプリリスト

サイドボタンを押すとアプリリストを表示します。

アプリリストのデザインはあまり洗練されていない印象です笑。

動作が指についてこないということもなく、非常に使いやすいUIだと感じました。

実際のバッテリー持ち

公式では約14日間の連続使用が可能となっていますが、実際に14日間も持つのでしょうか?

睡眠モニタリングやSpO2の常時測定などすべての機能を「ON」にして検証しました。

次の画像は24時間でのバッテリー残量の変化です。

huawei band 6の24時間でのバッテリー消費

100%→92%と、一日で8%のバッテリー消費です。

機能をフルに利用した場合、バッテリー持ちは約12日間といえます。

かなり驚きの結果です!急速充電にも対応しているのでバッテリー持ちに困ることは全くありません。

XiaomiのMi Smart Band 6も見習ってほしいですね笑。

心拍計の精度をチェック

huawei band 6の心拍計の精度

心拍計とMi Band 6の目玉機能である血中酸素濃度計の精度を検証してみます。

検証には医療機器認証品のパルスオキシメーターを用います。病院で指にはさむアレです。

結果は次の表のとおりです。

心拍数1回目2回目3回目
HUAWEI Band 676回/分77回/分77回/分
パルスオキシメーター76回/分~78回/分の間

パルスオキシメーターの値とほぼ同じ値を示しているため、心拍計の精度はかなり高いといえます。

血中酸素濃度計(SpO2)の精度をチェック

huawei band 6のSpO2測定の精度

血中酸素濃度計(SpO2)の精度の精度も同じくパルスオキシメーターで検証しました。

結果は次の画像と表のとおりです。

HUAWEI Band 6のSpO2測定の精度
血中酸素濃度(SpO2)1回目2回目3回目
HUAWEI Band 6100%100%100%
パルスオキシメーター94%~95%の間

お世辞にも精度が良いとは言えない結果です…。

パルスオキシメーターの値から5、6ポイントものずれがあります。

3回目以降も測定しましたが、ずっと100%で、正直あまり当てにならないと感じました。

これは静止した状態での測定結果なので、24時間の常時測定はさらに精度が悪いと思われます

もちろんHUAWEI Band 6は医療機器ではないため参考程度にとどめるべきものですが、それにしても悪すぎないでしょうか。

個体差があるのでしょうか?ファームウェアアップデートによって改善されることを願っています。

iPhoneとの相性をチェック

huawei band 6とiphone

スマートウォッチの中にはiPhone利用時には機能をフルに利用できないというものがあります。

残念ながら、HUAWEI Band 6もその1つです。

HUAWEI Band 6はiPhoneとペアリングして使用する場合、音楽再生の操作とカメラのリモートシャッターを利用することができません

便利な音楽再生操作ができないのは非常に痛いポイントです。

ちなみに同価格帯のXiaomi Mi Smart Band 6(5)ならiPhoneでも音楽再生操作が可能なため、HUAWEIにはなおさら頑張ってほしいところでした。

他のスマートウォッチと比較

HUAWEI Band 4と比較

 HUAWEI Band 6HUAWEI Band 4
メーカーHUAWEIHUAWEI
ディスプレイ 1.47インチ有機ELディスプレイTFT液晶
GPS--
バッテリー持ち約14日間7-9日間
重さ18g12g
SpO2測定あり-
ワークアウト96種類9種類
電子マネー--

HUAWEI Bandに「5」は存在しないため、HUAWEI Band 6が「4」の後継機となります。

正直スペックが違いすぎてHUAWEI Band 6の圧勝です。

約2年の歳月が経っているだけのことはあります。

またディスプレイサイズも大きく異なります。

比較するのであれば、次のHUAWEI WATCH FITの方が適切でしょう。

HUAWEI WATCH FITと比較

 HUAWEI Band 6HUAWEI WATCH FIT
メーカーHUAWEIHUAWEI
ディスプレイ1.47インチ有機ELディスプレイ 1.64インチ有機ELディスプレイ
GPS-あり
バッテリー持ち約14日間約10日間
重さ(バンド無し)18g21g
SpO2測定あり(常時測定)あり(常時測定)
ワークアウト96種類96種類、エクササイズ動画
電子マネー--
iPhoneとの相性

HUAWEI WATCH FITはHUAWEIの中で最も売れているスマートウォッチです。

HUAWEI Band 6よりも3,000円程度高い価格で販売されています。

しかしHUAWEI Band 6の性能が凄すぎるため、性能にほとんど差はありません。違いはGPSの有無ぐらいです。

「初めてスマートウォッチを購入する」という方はHUAWEI Band 6で十分かと思います。

今後はHUAWEI WATCH FITに代わり、HUAWE Band 6が売れ筋になりそうかも…。

Mi Smart Band 6と比較

 HUAWEI Band 6Mi Smart Band 6
メーカーHUAWEIXiaomi
ディスプレイ1.47インチ有機ELディスプレイ1.56インチ有機ELディスプレイ
GPS--
バッテリー持ち約14日間約14日間
急速充電対応非対応
重さ(バンド無し)18g12.8g
SpO2測定あり(常時測定)あり
ワークアウト96種類30種類
電子マネー--
iPhoneとの相性

Mi Smart Band 6はXiaomiが2021年4月に発表したスマートバンドです。

インチ数を見るとMi Smart Band 6の方がディスプレイサイズが大きいと思うかもしれませんが、面積ではHUAWEI Band 6の方が大きいです。

ディスプレイの見やすさはHUAWEI Band 6が優れている反面、コンパクトさではMi Smart Band 6が優れています

また、Mi Smart Band 6の方がiPhoneとの相性も優れているためiPhoneユーザーにはこちらがおすすめです。

こんな人におすすめ!

さすがはHUAWEIです。SpO2の精度にやや不満は残りますがそれ以外の点は完ぺきといっていいでしょう。

2021年コストパフォーマンス最強のスマートウォッチとなるのは間違いく、今後のHUAWEIの売れ筋となるでしょう。

「初めてのスマートウォッチが欲しい」という方や「コンパクトなスマートウォッチが欲しい」という方にぜひおすすめです。

こんな人におすすめ
  • 初めてのスマートウォッチが欲しい
  • 心拍数や睡眠計測などのヘルスケア情報を管理したい
おすすめできない人
  • iPhoneの音楽再生を操作したい
  • GPS機能などを用いて本格的なトレーニングを行いたい
  • ビジネスシーンで使用したい

以上HUWEI Band 6のレビューでした!コメント、Twitterのフォローをしていただけると嬉しいです!

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