大人気スマートウォッチメーカー「HUAWEI」から新たに発売されたミドルレンジスマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT 2」。
機能が豊富で「これを買っておけば間違いのないスマートウォッチ」です。
この記事ではそんなHUAWEI WATCH FIT 2を筆者が実際に使ってみて、良かったポイントや微妙だったポイントを本音でレビューします!
他のスマートウォッチとの比較や、ヘルスケア測定機能の精度検証など細かい点までまとめています。
購入前の参考にぜひご覧ください!
HUAWEI WATCH FIT 2のレビュー結果
良かったポイント
- 表示面積が約18.6%アップ!大画面で視認性抜群!
- レザーベルトも選べる豊富なデザイン
- Bluetoothハンズフリー通話に対応!
HUAWEI WATCH FIT 2の魅力は、洗練されたデザインと大きなディスプレイ。
もちろん見た目だけでなく、中身の機能も充実しています。
睡眠モニタリングなどのヘルスケア機能に加えて、Bluetoothハンズフリー通話という新機能も搭載しています。
微妙だったポイント
- 性能に比例して価格はお高め
- やはり電子マネーには対応せず…
- iPhoneとの相性は相変わらず微妙…
高性能なだけに、価格が2万~2万4000円と前モデルに比べて値上がりした点は少し残念。
また、多くの方が望んでおられるであろう電子マネー機能には対応していません。
そして、相変わらずiPhoneとの相性は良くなく、音楽再生操作やクイック返信など一部機能が制限されてしまいます。
こんな人におすすめ!
HUAWEI WATCH FIT 2は次のような人におすすめです!
- ビジネスシーンでも着用できるスマートウォッチが欲しい方
- 「これを買っておけば間違いない」というスマートウォッチが欲しい方
- ヘルスケア管理や、GPS機能を利用してトレーニングを行いたい方
HUAWEI WATCH FIT 2ではレザーベルトのモデルもラインナップされており、どんなシーンでも着用できるスマートウォッチです。
大手スマートウォッチメーカーであることからヘルスケア機能もバッチリです。
上にも書いてあるとおり、HUAWEI WATCH FIT 2を買っておけば間違いありません。
反対に次のような人には他のスマートウォッチが適しているでしょう。
- 安い(コスパの良い)スマートウォッチをお探しの方
- コンパクトな「スマートバンド」をお探しの方
- スマートウォッチで電子マネー決済を行いたい方
- iPhoneで音楽再生操作機能を利用したい方
数千円のスマートウォッチとも基本的なヘルスケア機能などに差はないため、安いスマートウォッチを探しておられる方にはあまりおすすめできません。
また、電子マネー機能を求めておられる方にも他のスマートウォッチが適しているでしょう。
HUAWEI WATCH FIT 2の特徴
1.74インチの大画面
ディスプレイは1.74インチの大画面有機EL。
前モデルよりもベゼル幅が狭くなり、表示面積が18.6%もアップしています。
通知などの視認性は抜群です。
おしゃれなクラシックモデルがラインナップ
HUAWEI WATCH FIT 2はスポーティーなデザインのアクティブモデルと、エレガントなデザインのクラシックモデルの2種類ラインナップされています。
クラシックモデルは若干価格が高いものの、アルミニウムの本体に本革ベルトと高級感が感じられます。
ビジネスシーンでの着用にもマッチするでしょう。
スペック表
カラー |
アクティブモデル:ブラック、ピンク、ブルー クラシックモデル:グレー、ホワイト |
ディスプレイ | 1.74インチAMOLED(有機EL) |
バッテリー持続時間 |
通常使用:約10日間 GPS連続使用:約12日間 |
防水 | 5ATM |
GPS | GPS / GLONASS / Galileo / QZSS / BeiDou |
センサー |
光学式心拍センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー、環境光センサー、装着検知センサー |
重量 |
アクティブモデル:約26g クラシックモデル:約30g |
接続 | Bluetooth 5.2 |
対応OS | Andtoid 6.0以上、iOS 9.0以上 |
機能の紹介
通知 | 電話、LINE、メールなど |
Bluetooth通話 | 対応 |
メッセージの返信 | 対応(Androidのみ対応) |
ヘルスケア機能 | 睡眠トラッキング、心拍モニタリング、血中酸素モニタリング、ストレスモニタリング、女性用健康機能 |
エクササイズ | 97種類のワークアウトモード |
GPS | GPS / GLONASS / Galileo / QZSS / BeiDou |
ウォッチフェイス | 数えきれないほどの種類 |
電子マネー | なし |
音声アシスタント | なし |
音楽再生の操作 | 対応(Androidのみ) |
音楽保存再生 | 対応(Androidのみ) |
その他機能 | 天気、アラーム、タイマー、ストップウォッチ、スマートフォンを探す、懐中電灯 |
通知とクイック返信機能
HUAWEI WATCH FIT 2は前述の通り大画面で、通知はとても確認しやすいです。
主要なアプリは画像のようにアイコンが表示され文面も読みやすいです。
また、Androidスマホを使用しているならクイック返信機能も利用できます。
クイック返信機能とは電話着信時やSMS受信時にあらかじめ設定しておいた定型文や絵文字を返信できるという機能。
しかし残念ながら、LINEなどのメッセージアプリには対応していないため使いどころは少ないかも。
Bluetoothハンズフリー通話
HUAWEI WATCH FIT 2はスマホへの着信をスマートウォッチで受けることができるハンズフリー通話機能も搭載しています。
また、通話履歴からスマートウォッチで発信することも可能です。
ただしLINE通話などには対応しておらず、電話番号を用いた「電話」にのみ対応しています。
ワークアウト機能
HUAWEI WATCH FIT 2には97種類のワークアウトモードが搭載されています。
ワークアウト終了後には経路や速度、心拍数や消費カロリーをアプリで確認することができます。
そしてGPSが搭載されているため、スマホを持たずワークアウトを行うこともできます。
また、「HUAWEI TruSport」のアルゴリズムを新たに搭載し、ランナー向けの機能が進化しました。
さらに、ワークアウトを行う前後にはウォームアップ動画と整理体操のガイド動画が準備されています。
スマートウォッチ単体での音楽再生が可能
HUAWEI WATCH FIT 2は本体に音楽保存ができる! pic.twitter.com/gTrfA6V1DF
— せーたろー@スマートウォッチ情報サイト (@seitaro_pure) June 13, 2022
HUAWEI WATCH FIT 2本体に音楽を保存することができ、スマートウォッチ単体で音楽を再生することができます。
スマートウォッチにワイヤレスイヤホンをペアリングすることもできるので、スマホを持たずに行うランニング時などにはとても便利です。
ただし、Apple MusicやAmazon Musicなどのサブスクの音楽をダウンロードできるわけではなく、MP3形式などの音楽ファイルにのみ対応しているという点にはご注意ください。
音楽保存再生、スマホの音楽再生操作はAndroidスマホのみ対応しています。
対応していない機能
以下の機能には対応していないためご注意ください。
- 電子マネーでのキャッシュレス決済
- スマホカメラの遠隔操作(HUAWEIスマホのみ対応)
ヘルスケア機能
できること
HUAWEI WATCH FIT 2のヘルスケア機能は以下の通り。
- 心拍数モニタリング
- 血中酸素モニタリング
- 睡眠モニタリング
- ストレスモニタリング
- 月経周期トラッキング(Androidのみ対応)
血液中の酸素の量を測定する血中酸素モニタリングでは、心臓や肺の健康状態をチェックすることができます。
睡眠モニタリングでは睡眠の深さがグラフ化され、睡眠の質の向上を図れます。
画像のようにHUAWEIヘルスケアアプリでわかりやすく表示してくれます。
心拍計の精度をチェック
HUAWEI WATCH FIT 2の心拍計の精度を検証してみます。
検証には医療機器認証品のパルスオキシメーターを用います。病院で指にはさむアレです。
結果は次の表のとおりです。
約1分間の計測 | 心拍数/分 |
HUAWEI WATCH FIT 2 | 67-84 |
パルスオキシメーター | 68-84 |
HUAWEI WATCH FIT 2には、これまでハイエンドスマートウォッチにしか搭載されていなかった心拍数モニタリングシステム「HUAWEI TruSeen 5.0」が搭載されています。
その影響があってか、パルスオキシメーターの値とのタイムラグもほとんどなく、非常に正確な心拍数を計測することができました。
血中酸素濃度計(SpO2)の精度をチェック
続いて血中酸素濃度計の精度の検証です。
引き続きパルスオキシメーターを使用して比較していきます。
結果は次の通り。
1回目 | 2回目 | 3回目 | |
HUAWEI WATCH FIT 2 | 97 | 97 | 97 |
パルスオキシメーター | 95 | 94 | 97 |
以上のように血中酸素濃度は2,3%ずれのある結果となってしまいました。
血中酸素濃度における数パーセントの差は大きいので、あまり精度が良いとは言えない結果となりました。
HUAWEI Band 7もそうでしたが、「97」の値しか示さない設定になっているのでしょうか(笑)。
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冗談はさておき、心拍計も含めて、HUAWEI Band 7は医療機器ではないので、測定結果はあくまで参考程度にとどめるまでにしましょう。
HUAWEI WATCH FIT 2の実機レビュー
外観
筆者が購入したのはスポーティーなデザインのアクティブモデル。
本体は樹脂製でメタリックな加工が施されており、遠目にはマットな金属にも見えます。
ただ、アクティブモデルは2万円のスマートウォッチにしては少しチープな印象を受けます。
一方でレザーベルトのクラシックモデルは、アルミニウムのボディでベルトも本革と高級感あふれるデザインです。
クラシックモデルであればビジネスシーンでも浮かずに着用できそうです。
また、横から見るとディスプレイが緩やかな曲線を描いており、画面が美しく見え(るような気がし)ます。
充電は着脱がしやすいマグネット式。
文字盤(ウォッチフェイス)
ウォッチフェイスはアプリのストアで数えきれないほどの中から選ぶことができます。
種類数は明言されていなかったためわかりませんが、HUAWEI Band 7のウォッチフェイスが4000種類以上ということを踏まえると、それに匹敵する量の文字盤が用意されているのかもしれません。
また、HUAWEI WATCH FIT 2はディスプレイの常時表示に対応しており、文字盤は比較的シンプルな専用のものが用意されています。
常時表示は腕を持ち上げてから時計が表示されるまでの微妙なタイムラグがなくなるためストレスフリーです。
UI(ユーザーインターフェース)の使いやすさ
操作感は以下の動画のような感じ。
HUAWEI WATCH FIT 2の操作感
めっちゃサクサク動く! pic.twitter.com/0tWoUMSpAu— せーたろー@スマートウォッチ情報サイト (@seitaro_pure) June 12, 2022
動作はサクサクです。
使いやすさも文句の付け所がありません。
また、装着検知機能というものがあり、スマートウォッチを手首に装着しているときだけ通知を知らせてくれます。時計を外しているときに通知が鳴り、バイブ音が響く…なんてことはありません。
そして実際に使ってみて気になった点はタップでディスプレイ点灯ができないということです。
HUAWEI WATCH FIT 2の意外と不便なのが、ディスプレイタッチで点灯できないところ pic.twitter.com/EZnhDUNOKg
— せーたろー@スマートウォッチ情報サイト (@seitaro_pure) June 13, 2022
これが意外と不便…。百聞は一見に如かず、動画をご覧ください。
下位モデルのHUAWEI Band 7ではできるだけに残念です。
実際のバッテリー持ち
公式では約10日間の連続使用が可能となっていますが、実際に10日間も持つのでしょうか?
使用条件は以下の通り。お持ちでない方にはわかりづらいかもしれませんが、おそらく平均的な設定だと思います。
- HUAWEI TruSleep™ ON
- 心拍数モニタリング ON
- ストレスモニタリング ON
- 血中酸素モニタリング ON
- ワークアウト 約20分を1回
- GPS使用 約20分を1回
結果は画像の通り丸3日間で約30%の消費で、1日あたり約10%の消費となり、実際に約10日間連続で使用できる計算になります。
カタログスペック通りの驚異的な結果となりました。
また、急速充電との表記はありませんが、たった5分の充電で1日間使用することができます。
iPhoneとの相性をチェック
スマートウォッチの中にはiPhone利用時には機能をフルに利用できないというものがあります。
残念ながらHUAWEI WATCH FIT 2もその1つです。
iPhoneとのペアリング時に利用できない機能は以下の通り。
- 音楽保存機能
- スマホの音楽再生操作機能
- クイック返信機能
個人的には便利な音楽再生操作ができないのは非常に痛いポイントです。
通知の確認などは問題なく行うことができます。
iPhoneでは対応していない機能もありますが、それを差し引いても素晴らしいスマートウォッチだということに変わりはありません。
他のスマートウォッチと比較
下位モデル「HUAWEI Band 7」と比較
同時に発売されたエントリーモデルのHUAWEI Band 7と比べてみましょう。
下のまとめがHUAWEI WATCH FIT 2の方が優れているポイント。
- 高級感のあるデザイン(クラシックモデル)
- 動作のサクサク度
- 高精度な心拍計(HUAWEI TruSeen™ 5.0)
- Bluetoothハンズフリー通話
- 音楽保存機能
- GPSを搭載
以上のようにHUAWEI WATCH FIT 2はHUAWEI Band 7の完全上位互だ言えるでしょう。
もちろん価格に開きはあるため、性能を取るか、それともコスパを取るか、よく検討してお選びください。
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ライバル「Xiaomi Watch S1 Active」と比較
HUAWEIのライバルで高性能なスマートウォッチを数多くリリースしているXiaomiの、Xiaomi Watch S1 ActiveはHUAWEI WATCH FIT 2とほぼ同じ価格です。
機能、性能も近いものとなっているため比較してみましょう。
HUAWEI WATCH FIT 2 | Xiaomi Watch S1 Active | |
価格(執筆時点) |
アクティブ:約19,000円 クラシック:約22,000円 |
約23,000円 |
デザイン | スポーティー、きれいめ | スポーティー |
ディスプレイ |
1.74インチAMOLED 縦型ディスプレイ |
1.43インチAMOLED 丸形ディスプレイ |
バッテリー持続時間 |
約10日間 |
約12日間 |
ヘルスケア | 心拍数モニタリング、血中酸素モニタリング、睡眠モニタリングなど | |
ワークアウト | 97種類 | 117種類 |
その他機能 | 常時表示、Bluetooth通話、クイック返信、音楽保存、音楽再生操作 | 常時表示、Bluetooth通話、音楽再生操作、Alexa |
iPhoneでできないこと | クイック返信、音楽保存、音楽再生操作 | なし |
ヘルスケア精度やワークアウト機能など基本的な機能の差はないため、上の表の赤字の部分を比較して、より自分にマッチしている方を選べばよいでしょう。
決め手となりそうなのはデザイン、iPhoneとの相性などでしょうか。
まとめ
- HUAWEI WATCH FIT 2は「これを買っておけば間違いない」というスマートウォッチ
- 高精度なヘルスケア機能を搭載
- おしゃれなデザインのクラシックモデルもラインナップ
今回の記事ではHUAWEI WATCH FIT 2をご紹介しました。
エントリーモデルのような「安い」スマートウォッチではありませんが、価格以上の性能で大きな満足を得ることができるでしょう。
ぜひHUAWEI WATCH FIT 2を購入して、「スマート」なライフを手に入れましょう。
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