Xiaomi(シャオミ)が大人気スマートバンドシリーズの最新モデル「Mi Smart Band 6」を発表しました。
Mi Smart Bandシリーズは「世界で最も売れたスマートバンド」とされています。
間違いなく2021年コストパフォーマンス最強のスマートウォッチとなるでしょう。
各種測定機能の精度検証など、誰よりも詳しく徹底レビューしたのでぜひ最後までご覧ください!
Mi Band 6 / Mi Smart Band 6の特徴
ディスプレイの大きさが約1.5倍に
ディスプレイが1.1インチから1.56インチへと約1.5倍の大型化となっています。
画素数も126×294ピクセルから152×486ピクセルへと約2倍の解像度です。
本体サイズはほとんど変わらず、スクリーン部分が上下に拡張したという感じです。
スマートバンドという名の通りコンパクトさが売りですが、文字の見づらさは難点なのでディスプレイの拡大はうれしいです。
SpO2測定機能を搭載
SpO2とは酸素飽和度、超簡単に説明すると血液中の酸素の量(ヘモグロビンが酸素と結合している割合)のことで、Mi Smart Band 6に測定機能が新たに搭載されました。
SpO2によって心臓や肺の健康状態をチェックすることができ、新型コロナウイルス感染者の状態把握にも用いられています。(医療用のパルスオキシメーターを用いたもの)
もちろんMi Smart Band 6でのSpO2もちろん医療用ではないため、参考程度にとどめるべきですが、このご時世に非常に心強い機能です。
またSpO2測定機能の搭載によって、従来からの運動トラッキングや睡眠計測機能も進化しています。
リーク情報とは異なりGPSやAlexaは搭載せず
ファームウェアでの文言や、リーク画像からGPSやAlexaの搭載が予想されていましたが、残念ながら2つとも対応しておりません。
しかし価格を考えると当然でしょうか。それらの機能が搭載されていないとはいえ十分高コスパです。
機能の紹介
通知 | ○ | 電話、LINE、メールなど |
ヘルスケア | ○ | 睡眠トラッキング、心拍数、SpO2、生理周期、ストレスモニタリング |
エクササイズ | ○ | 歩数計、30種類の運動計測 |
電子マネー | × | 日本国内では不可 |
音楽再生 | ○ | iPhoneでもOK |
天気の表示 | ○ | スマホとのペアリング時 |
リモートシャッター | ○ | iPhoneでもOK |
ストップウォッチ、タイマー、アラーム、世界時計、デバイスを探す |
ヘルスケアモニタリング機能
心拍数、ストレスレベル、睡眠のモニタリングに加えて、血中酸素濃度の測定も可能です。
心拍数はリアルタイムでモニタリングされており、異常があった場合にはアラートで知らせてくれるので安心です。
睡眠モニタリングでは睡眠時間、睡眠の深さ、呼吸の質を記録してくれて睡眠の質の向上につながります。
目玉機能(?)の血中酸素濃度測定の精度については後で詳しく解説します。
30種類のワークアウト機能
運動の詳細を記録するワークアウト機能が11種類から30種類へと大幅に増加しています。
またそのうち6種類が自動検出可能となりました。
ワークアウト機能とは、運動の種類に合わせて移動スピードや心拍数などの各種データをまとめる機能のことです。
トレーニング時に利用される方にはうれしいポイントですね。詳細が分かり次第追記します。
運動の詳細を記録するワークアウト機能が11種類から30種類への大幅に増加しています。
またそのうち6種類が自動検出可能となりました。
トレーニング時に利用される方にはうれしいポイントですね。
その他機能
上記のようなメイン機能以外の機能も簡単にご紹介します。
天気、音楽再生操作、アラーム、ストップウォッチ、タイマー、世界時計、デバイスを探すです。
タイマーは「99分59秒」まで秒単位で設定可能。
ちなみに懐中電灯機能はありません。
対応していない機能
以下の機能には対応していないので注意してください。
- メッセージの返信
- GPS
- 電子マネー機能
スペック詳細
OS | - |
ディスプレイ | 1.56インチ有機ELディスプレイ |
GPS | - |
連続駆動時間 | 約14日間 |
防水/防塵 | 50m防水 |
接続 | Bluetooth 5.0 |
やはり14日間の連続稼働時間は大変魅力的です。Apple Watchユーザーにとっては特にそうでしょう。
睡眠計測の際にバッテリー残量を気にする必要がないのは大変便利です。
また、Bluetoothバージョンも最新の5.0のため、ペアリングも非常に安定しています。
実機レビュー
外観
外観はMi Smart Band 5と全く同じです。
本体の側面までウレタン樹脂でおおわれており、スポーティーな印象。
ベルトは着脱が簡単な「パチっ」と留めるタイプ。(語彙力不足)
本体がベルトにはめ込まれているという構造になっており、バンドの付け替えも可能です。
レザーベルトやステンレスベルトに付け替えることでビジネスシーンなど幅広いシーンで着用するのこともできます。
デフォルト文字盤ではフルディスプレイかと錯覚しますが、ウォッチフェイスを変更すると意外とベゼルが太く感じます。スマートウォッチあるあるですね。
それでもディスプレイサイズはMi Band 5と比べると圧倒的です。
充電は着脱が簡単なマグネット式。
急速充電には対応しておらず、フル充電に必要な時間は公式で2時間以下となっています。早くもなく遅くもなくといったところ。
バンド込みで23.6gと最新のスマートウォッチのなかで最も軽いと言い切ってもいいのではないかと思う重量です。
睡眠時に着用していても全く違和感はありません。
文字盤(ウォッチフェイス)
「Mi Fit」アプリから、90種類以上もの文字盤を自由に選択することができます。(日本版は異なる可能性あり)
近未来的な文字盤、可愛いキャラクターの文字盤、スポーティな文字盤などがありました。
クラシックなアナログの文字盤はありませんでしたが、シンプルな文字盤は複数デザインあったためビジネスシーンでも違和感なく利用できそうです。
UI(ユーザーインターフェース)の使いやすさ
操作方法は縦スワイプと横スワイプの2種類ととてもシンプルです。
縦スワイプでアプリリスト、横スワイプであらかじめ設定したアプリを表示します。
デザインが洗練されていておしゃれな印象です。(英語表記だからかも)
腕を動かす動作以外にも、画面タップでディスプレイが点灯します。
僕は他のスマートウォッチでサイドボタンを押すのが面倒に感じるので何気に嬉しい仕様です。
実際のバッテリー持ち
公式では約14日間の連続使用が可能となっていますが、実際に14日間も持つのでしょうか?
心拍数モニタリング、睡眠モニタリング、ストレスモニタリングなどすべての機能を「ON」にして検証しました。
次の画像は24時間でのバッテリー残量の変化です。
100%→83%と、一日で17%のバッテリー消費です。
機能をフルに利用した場合、バッテリー持ちは最大6日間といったところです。
公式では14日間と謳っているため少し誇大広告にも感じますが、6日間持てば何ら不便はないので許してあげます笑。
※公式の14日間という数字は主要な機能をオフにした際のバッテリー持ち
心拍計と血中酸素濃度計(SpO2)精度をチェック
心拍計とMi Band 6の目玉機能である血中酸素濃度計の精度を検証してみます。
検証には医療機器認証品のパルスオキシメーターを用います。病院で指にはさむアレです。
結果は次の画像と表のとおりです。
心拍数 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
Mi Smart Band 6 | 74回/分 | 76回/分 | 77回/分 |
パルスオキシメーター | 73回/分~78回/分の間 |
血中酸素濃度(SpO2) | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|
Mi Smart Band 6 | 98% | 98% | 99% |
パルスオキシメーター | 95%~97%の間 |
心拍計の精度はかなり高いといえるでしょう。
血中酸素濃度計(SpO2)も2ポイント~3ポイントの差はあるものの、かけ離れた値を示すことはなく比較的正確だと感じました。
Mi Smart Band 6は医療機器ではないため測定結果はあくまでも参考程度にとどめましょう。
iPhoneとの相性をチェック
スマートウォッチの中にはiPhone利用時には機能をフルに利用できないというものがあります。
Mi Smart Band 6のiPhoneとの相性を確認します。
最も気になる点は「音楽再生の操作できるのか?」という点でしょう。
Mi Smart Band 6はiPhoneとのペアリング時でも音楽再生の操作を行うことができます。
カメラのリモートシャッター機能も利用することができ、iPhoneユーザーにもぜひおすすめしたいスマートウォッチです。
もちろん睡眠トラッキングや心拍数などのヘルスケア情報も正常に記録でき、純正ヘルスケアアプリと共有可能です。
他のスマートウォッチと比較
HUAWEI Band 6と比較
HUAWEI Band 6 | Mi Smart Band 6 | |
---|---|---|
メーカー | HUAWEI | Xiaomi |
ディスプレイ | 1.47インチ有機ELディスプレイ | 1.56インチ有機ELディスプレイ |
GPS | - | - |
バッテリー持ち | 約14日間 | 約14日間 |
急速充電 | 対応 | 非対応 |
重さ(バンド無し) | 18g | 12.8g |
SpO2測定 | あり(常時測定) | あり |
ワークアウト | 96種類 | 30種類 |
電子マネー | - | - |
iPhoneとの相性 | △ | ○ |
HUAWEI Band 6はHUAWEIが2021年5月に発売したスマートバンドで、価格はほぼ同じです。
インチ数を見るとMi Smart Band 6の方がディスプレイサイズが大きいと思うかもしれませんが、面積ではHUAWEI Band 6の方が大きいです。
ディスプレイの見やすさはHUAWEI Band 6が優れている反面、コンパクトさではMi Smart Band 6が優れています。
日本版の発売日は?
現在は日本語非対応のグローバル版のみ入手可能です。
日本国内版はまだ発表されておらず、Mi Band 5と同じように半年後となってしまう可能性もあります。
日本語非対応といっても本体言語のみ英語で、LINEなどの通知は日本語で確認できるため使用に不便はほとんど感じません。
こんな人におすすめ
Mi Smart Band 6は万人におすすめできるスマートウォッチだと感じました。
- 初めてのスマートウォッチが欲しい
- 心拍数や睡眠計測などのヘルスケア情報を管理したい
- iPhoneとペアリングして使いたい
- ビジネスシーンでも使用したい
- GPS機能などを用いて本格的なトレーニングを行いたい
初めてのスマートウォッチを買うという方も、すでにほかのスマートウォッチを持っているという方もMi Smart Band 6を購入してみてはいかがでしょうか。
※Amazon→Mi Smart Band 6